初めての方へ

日本の鍼灸は、古代の中国に発祥した針灸が日本に伝来し、日本において独自の発展を遂げたものです。現在では、日本には様々な流派の鍼灸が存在していますが、日本において独自の発展を遂げた日本由来の鍼灸は、いずれも「日本鍼灸」（Japanese Shinkyu）と呼ぶことができるでしょう。

世界的に見れば、現時点では、臨床現場で実践されている鍼灸の主流は中国式の針灸であり、日本の鍼灸を実践する専門家は少数派です。しかし、その効果と、丁寧で繊細、苦痛が少ない、衛生的などの特徴と優位性から、日本の鍼灸は「質」の面において優れた「洗練された鍼灸」として、世界各地でその評価が高まっています。そして、このような現状から、北川院長と私たちは、実際に、世界各地で日本の鍼灸の技術指導と施術を行っています。

鍼灸の最も大きな特徴と利点は、薬（化学薬物）を用いることなく、様々な症状や疾患の治療を行うことができることです。一方、現代社会は、鍼灸治療が生まれた昔の時代と比べて、社会情勢や生活環境が著しく変化しており、「ストレス社会」と呼ばれる現代社会では、人間関係や仕事上の「ストレス」に悩まされる人が増えています。また、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）やスマートフォンなどの電子機器が広く普及し、多くの人々がこのような電子機器の使用を強いられるようになりました。そのため、眼精疲労、ドライアイ、顎関節症、緊張性頭痛、後頚部や背部の重度の凝りや疼痛、心因性腰痛、イライラ、不眠など、昔はあまり見られなかった「現代病」と呼ばれる疾患や症状が増えています。

現代医学の分野には、このような現代病に対して決め手となる治療法がない一方で、鍼灸治療が著効を示す場合は少なくありません。そのため、このような生活環境の変化に起因して増え続ける現代病の予防と治療に対して積極的に取り組むことも、現代社会における、鍼灸の新しい可能性であり、使命であろうと、私たちは考えています。また、現代社会は「高齢化社会」「長寿社会」と呼ばれ、ひと昔前に比べると長く生きなければならない時代となっていながら、人々の「寿命」と「健康寿命」が益々乖離してきているというのが現状です。そのため、現代社会では「癒されたい」「健康で、できれば若々しく、美しく、長生きをしたい」という人々の願望が高まっており、人を癒しながら美しく健康にしてくれる「考え方」「技術」「場」への関心が高まっています。

東洋医学の「養生」や「治未病」という概念は、まさしく「健康で、若々しく、美しく、長生きをする」ということを実現するための思想と方法であり、現代社会を生きる人々の願望と一致しています。昨今では「アンチエイジング」という言葉を盛んに耳にするようになりましたが、「養生」という概念は、古来より東アジアで培われてきたアンチエイジングそのものであると言えるでしょう。

東京インターナショナル鍼灸院は、東洋医学の叡智と日本の鍼灸を通じて、現代病の治療から、健康の維持・増進、美容までの幅広い需要に応え、現代社会を生きる世界中の方々の元気で健やかな人生に寄与していきたいと願っています。

院長挨拶

この度、東京の麻布十番に「東京インターナショナル鍼灸院」を開設する運びとなりましたので、謹んで皆様にご挨拶をさせていただきます。東京インターナショナル鍼灸院は、日本人はもちろん、広く世界中の方々に日本の鍼灸（Shinkyu）を利用していただくこと、そして、「健康美容鍼灸」という新しい形態の鍼灸を、日本から世界へ向けて提唱していくことを目標に掲げて設立いたしました。

今、日本人が行う繊細で丁寧な鍼灸の施術や日本製鍼灸針の高度な品質と性能が世界各地で高く評価されつつあり、当院監修の鍼灸師である北川毅自身もアジア最高峰のスパである 「チバソム・インターナショナル・ヘルス・リゾート」（タイ）にゲストセラピストとして招聘されています。一方、東京インターナショナル鍼灸院が立地する港区は、東京のなかでも特に外国人居住者の多い土地柄であることから、私たちは、日本の鍼灸を、ここから世界に向けて広めていきたいと考えています。

そして、このような想いと経緯から、この施設は「東京インターナショナル鍼灸院」と命名致しました。東京インターナショナル鍼灸院は、東洋医学の叡智と日本の鍼灸を通じて、現代病の治療から、健康の維持・増進、美容までの幅広い需要に応え、現代社会を生きる世界中の方々の元気で健やかな人生に寄与していきたいと願っています。そして、そのために、「鍼灸」（Shinkyu）という由緒ある日本の知識と技術を、世界中の方々に認知していただけますよう、一同鋭意努力していく所存でございますので、皆様、ご支援ご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。